ALT(GPT)
肝臓の検査数値のひとつALT(GPT)の下げ方と、そもそもの意味について解説しています。
ALT(GPT)を下げるには
ALT(GPT)の数値が高いということは、肝細胞が障害を受けている可能性が高いです。その理由として、肝臓の働き過ぎで、大きく負担がかかっていることが考えられます。
この数値を下げるには、肝臓に適度に休みを与えてあげることが重要です。「休肝日」という言葉がありますが、まさしく、肝臓を休める日が必要なのです。
飲酒や喫煙は肝臓に負担をかけますので、できればやめるか、せめて1週間に2日以上は休肝日を作りましょう。
食事に関しても、一度に高カロリーのものを摂取すると肝臓に負担をかけてしまいます。高カロリーの食事を避けることはもちろん、1回の食事のカロリーを抑えることも重要です。
また、食事の内容についても、なるべく肝臓にいいものを意識するようにしてみてください。牡蠣やしじみ、レバーなどが有名ですが、抗酸化ビタミンを含む緑黄色野菜や果物も肝機能にはたらきかけます。
最近はそういった健康成分を抽出したサプリメントも充実していますので、そういったものも活用しつつ生活習慣の改善に努めるとよいでしょう。
肝臓検査によく出てくる数値・ALT(GPT)とは
ALTとは、アラニンアミノトランスフェラーゼの略です。
以前は、GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)と呼んでいましたが、国際的な基準でALTと統一されるようになりました。
ALTは、細胞内で作られる酵素で、ほとんどが肝細胞に存在し、アミノ酸やエネルギーが体内で代謝されるときに重要な働きをしています。
しかし、肝細胞が障害を受けると、このALTが血液中に流れだしてしまい、結果、血液中のALT(GPT)の数値が上がってしまうことになります。
肝細胞が障害を受ける原因として、ウィルスの侵入や過度なアルコール摂取によることが挙げられます。
- ALT(GPT)の基準値…30 IU/L以下
- ALT(GPT)に関係する病気…ウィルス肝炎/アルコール性肝障害/非アルコール性脂肪肝炎/肝硬変
肝臓に重要なもう一つの数値、AST(GOT)との数値のバランスによっても、疑われる病気などが変わってきます。
いずれにしても、ほとんどが肝細胞に存在するALT(GPT)の数値が高いと、肝臓に何らかの障害がある可能性があります。
既に病気が進行している可能性もありますので、心配なようであれば、医師に相談すると良いでしょう。